インナーマッスルと筋肉痛
「インナーマッスル・トレーニングの基本」にも書きましたが、インナーマッスルの筋力トレーニングでは、ベンチプレスやスクワットのようなアウターマッスルの筋力トレーニングほどの高重量・高負荷を扱うことはまずありません。
そのため、ひどい筋肉疲労や筋肉痛を感じるというケースは少ないのですが、インナーマッスルも筋肉は筋肉。
当然のことながらダメージのレベルが大きければ違和感や痛みを感じることもあるのです。
筋肉痛とは?
さて、そもそも筋肉痛とは一体どうして起こるものなのでしょうか?
残念ながらこの問題に関しては、現代の科学を持ってしても完全な結論は出ていないのです。
ただし、運動中や運動直後だけに感じる筋肉痛は主に筋肉の中に溜まる疲労物質(乳酸等)が原因だと言われています。
そして1日~2日後くらい経ってから徐々に痛くなる遅発性の筋肉痛に関しては、筋肉の断裂によって生じた炎症や回復の時に発生する何らかの反応が原因だという説が有力です。
※詳しくは『肉体改造研究所(筋トレ&ダイエット)』の『筋肉痛の原因とは?』を参考にしてください。
インナーマッスルの筋肉痛の例
普段はあまりその存在を意識する事が少ないインナーマッスルですが、実は多くの人が生涯に一度くらいはインナーマッスルの筋肉疲労、あるいは筋肉痛を経験しているのです。
「インナーマッスルの筋肉痛?そんなの知らないよ」
という方のために、具体的な例をあげてみましょう。
例えば、風邪をひいて咳を繰り返していたら、腹筋が痛くなったという経験がある人は多いのではないでしょうか?
咳は反射的に起こる筋肉の運動ですから、恐らくアウターマッスルである腹直筋だけでなく、脇腹やお腹の深い部分、下っ腹の筋肉が痛くなることも珍しくないと思います。
また別の例では、泳ぎなれていない人が頑張って息継ぎを繰り返しながら長い距離を泳いだりすると、強く・深い呼吸を意識的に繰り返すために腹部のインナーマッスルが筋肉痛になるということもあるようです。
(実際に痛みの発生源がどの筋肉かはわかりませんが、深い呼吸をすると体のお腹の奥のほうに筋肉痛のような痛みを感じる、という症状が出ます。)
自分自身にそういう経験が無いという方は、是非回りの方にも聞いてみてください。
管理人がリサーチした限りでは、数人に一人くらいの割合で「インナーマッスルの筋肉痛」のような症状を経験(自覚)したという人が見つかっています。
筋肉痛になったときの対策
さて、実際にインナーマッスルが筋肉痛になってしまったらどうすればいいのでしょうか?
筋肉は一定のダメージを与える事で強くなっていく組織です。しかし筋肉痛が発生しているということは、筋肉は前回のダメージからまだ回復していない状態ということになります。
痛みや違和感があるときは出来るだけその筋肉に負荷がかからないようにして、完全に回復するのを待つのが基本です。
※詳しくは『肉体改造研究所』(筋トレ&ダイエット)』の『超回復って何?』をご覧ください。
(管理人へのご連絡は不要です)