体調不良と深層筋トレーニング
筋力トレーニングのメニューを組むと「何が何でもこなすぞ!」と考える真面目な方というのは結構多いと思います。
ただし、体調が悪い時や疲れが溜まっているときは、無理に筋力トレーニングを行うよりも休んだ方が得策です。
体調不良の影響が出にくい場合もある?
インナーマッスルの筋力トレーニングの場合、アウターマッスルの場合と違って、重いバーベルやダンベルを使ったり、ヘトヘトになるまで筋肉を酷使するわけではありません。
そのため、インナーマッスルのトレーニングでは、体調があまり良くない場合でも、普段どおりの回数やセット数をこなすことは、それほど難しくないかもしれません。
しかし、トレーニングがこなせるからといって、「それに見合った効果」が得られるかといえば、必ずしもそうではないのです。
体調不良と筋力トレーニングの関係
インナーマッスルもアウターマッスルと同じ筋肉である以上、強くなるためにはアウターマッスルと同じように筋繊維が合成される反応(いわゆる超回復が起こる)が存在するはずです。
そして疲労したり小さな損傷を受けた筋繊維がスムーズに再生するためには、体調が万全であることが欠かせません。
なぜなら、人間の体は病気や疲労などで体調が悪化すると、新しい組織を合成して体を強くするということよりも、生命維持を優先する性質があるからです。
例えば風邪をひいていたなら、家の増築よりもシロアリの駆除を優先するのと同じように、細菌に壊された体の組織を再生したり、ウイルスを殺すための抗体を作ることを第一に考えるということです。
インナーマッスルのトレーニングはアウターマッスルのトレーニングに比べれば筋肉のダメージそのものが少ないので、風邪気味の時に行ったからといって、それが原因で一気に具合が悪くなることは無いでしょう。
それでも、体調が悪い時の筋力トレーニングを行うと、十分に効果が得られなかったり、普段よりも長い休養が必要になる可能性があるということを覚えておいて下さい。
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