トレーニングフォームについて

アウターマッスルの筋トレ種目というのは、割と誰がやっても効果を実感しやすいものだと思います。

例えばスクワットを行う場合、とにかくしゃがんで立ち上がる動作を繰り返していれば多少は筋力がついていく事がほとんどでしょう。
(あくまでも将来的な障害の危険性などを別にすればの話ですが)

しかし、インナーマッスルのトレーニングはアウターマッスルに比べて、特に姿勢やフォームについてデリケートな面をもっているということを知っておいてください。

フォームがとにかく大切

インナーマッスルのトレーニングの動きは、アウターマッスルを鍛える種目ほどダイナミックなものではありません。

例えば、「肩だけを前方に移動させる」とか、「前腕だけを回転させる」というようなとても地味な動きがトレーニングになるわけです。

だから姿勢やフォームが崩れてしまうと、トレーニング効果が全くと言っていいほど出なかったり、逆に関節の調子が悪くなったりする可能性も大きくなります。

人間のバランス感覚

トレーニングフォームの話を掘り下げる前に、まずは人間のバランス感覚について簡単に解説しましょう。

人間のバランス感覚は、主に2つのものから成り立っています。

視覚によるバランス感覚

一つは視野の情報。
つまり視覚から周りの物との位置関係をつかんで、自分の状態を推測する感覚です。

目をつぶって歩くと左右にフラフラしてしまったり、ただ立っているだけでも重心が定まりにくくなることからも、視覚かバランスに与えている影響が大きい事が分かるでしょう。

各器官の深部感覚

そしてもう一つは耳の奥にある前庭器官や三半規管、腕や脚の筋肉や腱の状態、足の裏の触覚などから感じ取る内部的な感覚(深部感覚)です。

体をグルグル回転させてから歩き始めると、目に異常が無くても「目が回って」まっすぐ歩けなくなるのは、この深部感覚の一つである平行感覚がマヒするためです。

客観的な視覚を利用することも重要

上に書いたように人間は二つの感覚を組み合わせてバランスを取っているわけですが、残念ながらそれでも完璧ではありません。

自分の感覚だけに頼っていると、バランスの崩れに気づかない可能性があります

よく履いている靴の裏を見ると、靴底の減り方が左右の足で違ったりすることがありますが、これも知らず知らずのうちにバランスが狂っている証拠と言えるでしょう。

だから、ある程度厳密に姿勢やフォームの確認をするときは客観的な視覚、つまり自分の姿勢やフォームを鏡などに写してみることや、自分以外の人に確認してもらうことが重要になるわけです。

特にインナーマッスルのトレーニングに慣れてくるまでは、きちんとした姿勢・フォームで行えているかどうかに十分な注意を払うようにしてください。

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