インナーマッスルと老化防止

人は同じ年齢でも、実際の年よりすごく若く見える人もいれば、とても老けて見える人がいます。

特に老化が表面化し始める20代後半から30代前以降になると、人によっては5歳も10歳も実年齢から離れて見える場合があり、若く見える人と老けて見える人が一緒にいるとかなり違和感があったりします(笑)。

そして 「見た目の年齢」は顔のシワや頭髪の状態や髪型、服装や行動などに大きく左右されますが、実はインナーマッスルの状態も大きく関わっていると言われているのです。

筋肉と老化の関係

そもそもインナーマッスルだけでなく、筋肉は年齢の影響を大きく受ける組織です。

特に筋力トレーニングなどをしないで普通の生活をしていても成長期になれば自然と強くなり、同じく特に何もしなければ年齢とともに弱くなり、鈍っていくのが普通です。

しかし、体を鍛えて筋肉の状態を活性化しておけば、年をとっても筋力を若いときと同じくらい、いやそれ以上の筋力を保つ事は可能になります。

だからこそ体を鍛えておく事が「若さを保つ」ことにつながると言われているわけです。

インナーマッスルとアウターマッスルとの違い

年とともに筋力が落ちていくのは、アウターマッスルでもインナーマッスルでも基本的には同じですが、両者には違いもあります。

それは、運動していれば比較的「どの部分を使っているか?」ということが分かりやすいアウターマッスルに比べて、インナーマッスルはどの筋肉を使っているかが意識しにくく、知識がないとトレーニングする事が難しいということです。

例えば、普段から自分の足であるく週間がある人は普通の人に比べれば運動不足になる可能性は低いと言えるでしょう。

しかし、ただ歩く距離が長かったり時間や歩数が多ければOKかというと、そうとは限りません。

毎日しっかりと歩いているつもりでも、老化によって少しずつ腸腰筋などが弱くなり、歩幅が小さくなれば、「老化した歩き方」になっているかもしれないのです。

単純に歩く習慣があるだけでは、インナーマッスルを活用しているとは限りません

力仕事をする機会が多い人にしても、肩を色々な方向に回転させてローテーターカフを活用する事はあまり無いでしょう。

そんな人は「仕事で体は鍛えられているから」と思っていても、老化によってインナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れて、ある日いきなり「四十肩」になってしまうかもしれません。

力仕事を行う機会が多くてもインナーマッスルが鍛えられているとは限りません

「インナーマッスルの役割」にも書きましたが、インナーマッスルの状態は普段の姿勢や動作にも大きな影響を与えます。

歩き方や座り方、ちょっとした日常の動作を若々しく保ち、障害を防止するためにも、ぜひインナーマッスルをトレーニングする習慣を身につけて下さい。

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