腸腰筋を鍛える手軽な方法

インナーマッスルの一つである腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は、腰のあたりに存在する筋肉で、姿勢の維持や下半身を使った動作の制御と深い関わりがあります。

「腸腰筋ダイエット」などという言葉が存在するくらい注目度の高いインナーマッスルなのですが、なかなか「脚腰のインナーマッスル:脚の挙上1」のような筋力トレーニング種目を行う時間が取れない・・・という方も多いことでしょう。

そういうわけで今回は、日常生活の中でより腸腰筋を刺激し、活性化させるための方法について考えてみたいと思います。

腸腰筋のはたらき

さて、具体的な方法論の前に、腸腰筋のはたらきについてごく簡単におさらいしておきましょう。

腸腰筋は、背骨と腰の骨、そして太ももの骨をつないでいて、意識的に行う動作の中では、特に脚を根元から持ち上げる場合などに強く働く筋肉です。

腸腰筋

従って、ごくごく簡単に言うと、脚を根元から動かす動作を行えば、言い換えると腸腰筋を使うような動作を繰り返せば、腸腰筋を強化・活性化することができると考えられるわけです。

※腸腰筋についての詳しい情報は、脚・腰のインナーマッスルに関するコンテンツの「腸腰筋の構造と働き」をご覧ください。

ウォーキング

一番手軽に行える腸腰筋の強化法は、何と言っても歩くことでしょう。

ただし「歩く」といっても、何も考えずに今までと同じように歩いていたのでは、今までと同じだけの結果しか得られません。

次の図を見てください。

脚を根元から、やや大股で振り出すようにすると、インナーマッスルを活用することができます

多くの人は何も意識しないで歩くと、筋肉を大きく使わないで歩こうとしてしまいます。

このため歩幅は狭くなり、ヒザから下をチョコマカと動かすような「足先だけで歩く」感じになってしまうのです。

腸腰筋を活用するには、逆に脚を根元から振り出すと事が重要になります。

脚の付け根が10cmくらい上になったとイメージして、ファッションモデルにでもなったようなつもりでヒザを伸ばして脚をダイナミックに動かしながら歩いてみてください。

足を前に出すときはつま先から、着地はかかとから行うようにして、やや大またで歩くkと、颯爽とした印象になると思います。

階段上り

日常生活の中で腸腰筋が大きく働くもう一つのチャンスが、階段を上がる動作です。

階段を上る場合、どうしてもヒザを高く上げる必要がありますから、いやでも脚を根元から動かさなくてはいけないからです。

だから出来るだけ普段から階段を使う機会を増やし、ややヒザを高く上げて上るようにするれば、自然と腸腰筋を使う機会を増やすことができるのです。

日常生活で腸腰筋を鍛えるコツ

とは言っても、歩いたり階段を上ったりする時に、いつも腸腰筋のことを意識するのはなかなか難しいと思います。

だから日常生活の中で腸腰筋を鍛える時には、
「最寄駅から家までの間だけは、インナーマッスルを鍛えながら歩く」
「家で2階に上がる時だけは、太ももを高く上げて上る」
というように、場所や時間を限定して行う事から始めてみてください。

せっかく有効なトレーニングを行っても、挫折して途中でやめてしまっては意味がありませんからね。

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