インナーマッスルのストレッチ

ダンベルやバーベルを使ったアウターマッスルの筋力トレーニングを行う前後には、筋肉に運動の準備をさせたり、疲労をほぐす意味でストレッチを行うのが一般的です。

そうするとインナーマッスルも筋肉の一種ですから、「運動の前後にはストレッチする必要があるのでは?」という疑問が湧いてくるのではないでしょうか?

というわけで今回は、インナーマッスルのストレッチについて、管理人が知っている限りの情報を記載してみたいと思います。

ストレッチ=筋肉を伸ばすこと

もともとstretchという言葉は、筋肉を引き伸ばす事を意味しています。

「筋肉の基本的な性質」に書いたように、筋肉は収縮する(縮む)ことによって力を発揮する組織です。

なので、それを反対に引き伸ばしてやる事によって刺激を与えたり、ほぐしたりすることができます。

だから例えば胸の筋肉をストレッチしたい場合は、ベンチプレスなどの筋トレ種目で腕を前に出すのとは反対の動き、つまり腕を広げて大きく後ろに引く動作を行う事によって筋肉を引き伸ばすことができるわけです。

大胸筋の収縮方向とストレッチ

インナーマッスルを伸ばすには?

一口にインナーマッスルといっても、その働きはアウターマッスルの補助的なものから、回転運動のように独特なものまで様々です。

まず、菱形筋などのようにアウターマッスルと似た動きをするインナーマッスルについては、広背筋(背中のアウターマッスル)と同じような要領でストレッチすることが可能でしょう。

ただし、インナーマッスル独特の動きをする筋肉については、それぞれの動きに合わせたストレッチの方法を考える必要があると思います。

例えばインワード・ローテーションは肩甲下筋の力を使って上腕の骨を内側に回転させるトレーニングですが、それなら肩甲下筋を引き伸ばすには腕を外側に回転させる必要があるということです。

肩甲下筋の収縮方向とストレッチ

動作としてはアウトワード・ローテーションのような感じになります。

何かにつかまりながら体をひねるようにして、大きく腕を外側に回転させれば、肩甲下筋も大きく引き伸ばされる(ストレッチされる)事になるでしょう。

インナーマッスルはアウターマッスルに比べて繊細な筋肉が多いので、力を加えすぎたりしないように注意する必要はあります。

しかし、基本的に「筋肉を引き伸ばす」という意味ではアウターマッスルのストレッチと同様に行えばいいわけです。

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